新装 [東京・中央区]
既存のものをどう活かすかがシンプルリニューアルの要。こちらの理髪店では、洗髪台は以前使っていたものを一部シート張りにして再利用、照明も再利用、天井はペンキで塗り替えて、節約するべきところは節約するシンプルリニューアルを実現しました。
抑えた予算は、オーダーメイドの収納やシンク台に活かされました。壁一面の収納は、オーナーが普段使う物のサイズを採寸した上でサイズ指定していただいたもの。限られたスペースを有効活用するために、天袋の収納も取り付けました。天袋の収納は、構造体の鉄骨が張り出しているため前面に出ていますが、壁の色に合わせて白くしたので圧迫感を感じない印象に落ち着きました。部屋のカラーは、オーナーのご要望で、白をベースに差し色に赤を使うことになりました。赤が活かされた待合いは居心地が良いようで、ふらりと立ち寄って待合いのイスに座りオーナーと会話を楽しむお客様が絶えないそうです。
タオルや調髪道具類など、普段使うものがジャストサイズで収まる棚は、オーダーメイド。オーナー自身も今までの経験を生かして棚の高さや幅の配置を決定し、デザインされた収納に造り上げました。
イスの向かいの赤い棚の下は収納スペースになっています。カットを行うスペースと待合いの間のついたてはオーナーの希望で磨りガラスを使用。差し色の赤や衝立など、オーナーのオーダーがそこかしこに生きています。
オーダーメイドのシンク台。天井の梁に合わせて戸棚を造り床から天井までの空間を活かしてあります。